排水処理事業
自然浄化法バイオリアクターを利用したコンパクトな高性能排水処理
主な特徴- 悪臭を抑制する
- 排水の水質がよい
- 導入、ランニングコストが安価
- し尿汚泥処理(東京都)
- 酪農排水(愛媛県)
- 飲料水残渣高濃度排水
- 精米洗浄高濃度排水
FRP製造事業
排水処理プラント、大型水槽、魚養殖、その他FRPの加工製品の製造
様々なニーズにお応え出来る確かな技術を有し、軽量で腐植しにくく、保温性にも優れているFRPの特長を最大に活かした製品を自社工場にて一貫生産しています。- 貯水タンク
- 温泉用(断熱)大型貯水タンク
- 熱交換器
- 閉鎖型循環型陸上養殖水槽
防災設備事業
平常時は食糧、飲料水等の地下備蓄槽、災害時は仮設トイレとして利用可能
主な特徴- 地下埋没でスペースの有効活用
- 日光に晒されないので備蓄物が劣化しにくい
- いたずらや盗難に遭いにくい
- 火災、津波などによる消失がない
- 循環型水洗トイレ タンク(カンボジア)
- 循環型水洗トイレ個室(カンボジア)
- 災害対策(大地くん)埋設中
- 災害対策(大地くん)設置後
事業のはじまり
~酪農家が集まった香川の「塩江塾」からの出発~
およそ30年前、香南町(現高松市)や周辺の酪農家数人が集まった「塩江塾」というのがあり、塾の講師に招いていたのは、当時、東京大学の理学博士だった今は亡き内水護博士でした。
畜産にまつわる悪臭をどうにかできないかと、膝を突き合わせて討議しているとき、内水博士が“腐植土”をみんなに見せた。
それが始まりでした。
内水博士は、土壌に生息する微生物をバランスよく含んだ、その“腐植土”を牛舎のあちこちに散布したり、腐植土の有効な成分を溶かし込んだ飲料水を牛に飲ませたりしました。その結果に、酪農家たちは皆一様に驚きました。
一週間ほどで牛舎の匂いが消え、数カ月後には牛舎でほとんどハエを見なくなったのです。内水博士はよく、牛の小便で手を洗い、「どうだ臭くないだろう」と手を鼻に近づけてきたが、その消臭作用は驚くべきものでした。
そして、その“腐植土”を水に溶かしたタンクに、魚や殻類等の残飯を放り込んでおくと、数日後には分解されていました。
内水博士の、まさに魔法のような環境技術を目の当たりにした私は、「これからの環境はこれだ」と確認しました。
~自然の摂理をそのまま生かす自然浄化法~
内水博士が発見した土壌微生物は、森の沼にありました。その森の沼では、動物の死骸や枯れ葉など、外から来る“廃棄物”は腐敗することもなく、文字どおり、土に還していた。そして同時に、きれいな水ができる。森の沼は毎年これを繰り返しています。
植物も動物も、生きとし生けるものは死んで土に還るとすれば、すべて自然の自浄作用のもとには「土」がある。川底から海の底までのあらゆることろで、土は生きとし生けるものを育てると同時に、生き物由来の廃棄物をリサイクルする。
まさに、地球全体が一つの大きな森の沼なのだ。
内水博士の論を聞いた私は、「環境技術は究めれば、自然に還る」ということを得心しました。
~生態系をモデルにした土壌微生物の浄化装置開発~
「塩江塾」が閉塾になってから約30年になりますが、私は内水博士の論を何とか形にしたいと東奔西走しました。そして、環境機器メーカーと協力して開発したのが、自然界の自浄作用である、土中に生息する土壌微生物の働きを技法化したシステムでした。処理槽の内部に設置されているバイオリアクターで土壌微生物を誘導して培養し、土壌菌群を活性化させ、働きを効果的・安定的に発揮させ、自然界の自浄作用を最大限に活用するので、臭気の発生もありません。
また、多様化する処理施設の設計、FRPタンクの製造やアフターメンテナンスなどを自社でをおこなうことで低コスト化も可能となり、多くのお客様に満足いただけるようになりました。